2023/01/20
さつまいもの苗は真っ直ぐ植えない!?さつまいもの苗植え作業をご紹介!
こんにちは!あったか野菜農園の藤井です(^^♪
5月も中旬に入り、気温もグッと暖かくなってきましたね。
初夏を感じる日もある農園内では、2022年度のさつまいも栽培をスタートさせました。
冬に販売をして大好評いただいた当園の熟成釜茹で干し芋ですが、当園では自家栽培の苗から育てたさつまいもしか使用しません。
さつまいも栽培は5月に苗を植えると、収穫は10月~11月頃になります。収穫まで約半年かかるので、しっかりさつまいもの苗を植えないと甘くて美味しいさつまいもは育ちません。
今回は私たちのこだわりを交えながら、さつまいもの苗を植えていく様子をご紹介いたします。
もくじ
美味しいさつまいもは上手な苗植えから!さつまいもの苗を植える様子をご紹介いたします!
赤いコンテナに入っているのがさつまいもの苗です。使用するさつまいもは紅はるか。
紅あずまやシルクスイート、安納芋など色々な品種のさつまいもを干し芋にしてみましたが、紅はるかが釜茹で製法と最も相性が良く美味しい干し芋となりました。
さつまいも用にブレンドした堆肥・肥料をもとに土作りをし、黒いマルチで畝を作ったら、さつまいもの苗を植える穴を専用の農具であけていきます。
野菜はその種類によって必要な肥料の量が違います。
さつまいもは、肥料が多いとつるばかり伸びて芋の生育が悪くなるため、肥料は最小限にして育てます。
さつまいも用にブレンドした堆肥・肥料を土にまき、トラクターで耕したら黒いマルチで畝を作っていきます。畝が作り終わったら、さつまいもの苗を植える穴を黒いマルチにあけるべく、専用の農具を使います。
【畝(うね)とは?】
畑の土を細長く盛り上げた栽培床を畝と呼び、畝を作ることを畝立てといいます。畝は水はけをよくし、栽培場所と通路の区別をすることで野菜の管理をしやすくします。
あったか野菜農園で昔から使用している農具
あったか野菜農園で昔から使用している、マルチに穴をあける農具です。
古い農具ですが、祖父や父が使ってきた農具を自分も使って作業しているんだと考えるとそれだけで嬉しくなります♪
さつまいもの苗植えは家族皆で協力して行います。
私がマルチに穴をあけ、父が機械で通路を作り母が苗を植えていきますが、家族で志を一つに作業ができる環境はとっても幸せですね!
さつまいもの苗を植えていきますが、ここで大事なポイント!あったか野菜農園では、苗を真っ直ぐ植えません!
さつまいもには斜めに植える斜め植えと、真っ直ぐ植える垂直植えがありますが、私たちは斜め植えでさつまいもを育てます。
斜め植えは根が横に長く伸びるため、細長い芋になり個数が多くなります。
垂直植えは根が縦に短く伸びるため、丸く短い芋になり個数は少なくなります。
私たちが斜め植えをする理由は、斜め植えでできるさつまいもの形や収穫量がもっとも干し芋に適しているためです。
マルチに穴をあけた場所にさつまいもの苗を置いたら…
上手に棒を使って適切な深さまで苗を植えていきます。
最初は母一人で苗植えの作業をしてもらいますが、私や父も自分の作業を終えると苗植えに参加します。
昔は祖父や祖母がこの場所に落花生などを育てていました。風の強く寒い日、二人で一生懸命作業していた姿が今でも印象に残っています。
幼稚園から帰ってきた息子もさつまいもの苗植えに参加してくれていましたが…どうやら目的が変わってしまったようです(笑)
今年も無事にさつまいもの苗を植え終わりました。秋の収穫が今から楽しみです!