「あなたにあたたかな気持ちになれるような農産物をお届けしたい!」あったか野菜農園の挑戦やこだわり、農園の風景や栽培の様子、農産物のお得な情報やレシピをお伝えします。

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あったか野菜農園の堆肥や肥料へのこだわりをご紹介いたします!

ハウスに肥料をまいている様子

こんにちは!あったか野菜農園の藤井です(^^♪

あったか野菜農園では、メロン、さつまいも、小松菜、ほうれん草など様々な種類の野菜を育てていますが、季節や野菜ごとに適した肥料量を計算して堆肥や肥料を土にまいています。

今回は堆肥や肥料をまいている様子や、当園で使用している美味しい野菜が育つ堆肥・肥料を写真を交えながらご紹介いたします!

あったか野菜農園で使用している堆肥・肥料のご紹介!

あったか野菜農園では、有機肥料を主体として土作りをしています。

曾祖父がこの辺りの木々を開墾し農園を開いてから約90年。土壌はその時から変わらず、今も同じ土で農産物を育てています。

同じ土で野菜を育てていると連作障害と呼ばれる野菜が育ちにくい環境になることがありますが、私たちは独自のこだわりをもってこれを防いでいます。

⇒当園の肥料への想いや土作りへのこだわり、ぜひこちらからご覧ください!

土壌内の環境や水分量など野菜の味を決めるには様々な要因がありますが、その中でもどんな堆肥や肥料をどのくらい使うのかはとても重要な要素になってきます。

堆肥(たいひ)と肥料の違い

農業は堆肥と肥料を使用して土作りを行いますが、野菜作りや家庭菜園など、栽培に携わる機会がないと中々堆肥という言葉自体聞き慣れないと思います。

私も農家になるまでは、堆肥がどんなものか全く分かっていませんでした。就農したての頃は堆肥と肥料の違いをよく分かっていなかったため、まく量や土作りに失敗したことがありました。

簡単ではありますが、堆肥と肥料の違いをご紹介したいと思います。

堆肥とは?

堆肥とは、落ち葉や家畜のふん尿などの有機物を、微生物の力を使い分解・成分が安定するまで熟させたものを指します。

効果としては、土壌内の通水性や肥料成分の保持など、土壌の改善があげられます。

堆肥には、土壌改良効果が高い植物由来の植物堆肥・栄養分を多く含む動物性の堆肥があります。(動物性の堆肥は、牛ふん・豚ぷん・鶏ふんなどが主です)

肥料とは?

肥料とは、窒素・リン酸・カリなどを主体とした、野菜への栄養分を多分に含むものです。野菜のごはん、といったイメージをしていただけるのがいいかと思います。

・堆肥は土壌を良くするため

・肥料は野菜を良く育てるため

そんな風に考えていただけると違いが分かりやすいかもしれません。

肥料には大きく分けて、天然の有機物質から作られる有機肥料、人工的に作られる化学肥料の二種類があります。

土壌は化学肥料のみを使い続けると、どんどん土が固くなっていきます。酸素の供給量も減り野菜も窒息状態に。あったか野菜農園ではそれらを防ぐために、土壌改良効果がある堆肥や土壌内の微生物の餌になる有機肥料を使い、野菜が育ちやすい柔らかくフカフカの土作りをしています。

人間でも美味しいごはんや心地いい部屋、寝心地のいいベット・布団がないと元気に過ごせませんよね。野菜も生き物なので人間と同じなんです。

野菜にとって堆肥は部屋の環境、肥料はごはん、土はベット・布団にあたるので、私たちはできる限り野菜にストレスのない環境作りを心がけています。

※化学肥料ばかり使うのは良くないですが、化学肥料は即効性があり効果も表れやすいので、使う場面、使う肥料次第ではとても有効な肥料です。

豚ぷん堆肥

豚ぷん堆肥

あったか野菜農園の土作りにおいて、堆肥は欠かせません。豚ぷん堆肥は未熟な状態で土にまくと悪影響がでるので、完全に熟した豚ぷん堆肥を使用しています。

熟した豚ぷんはにおいもほとんどありません。植物由来の堆肥に比べ肥料効果が高いですが、土壌の改良効果はあまり期待できません。

ペレット状のバーク堆肥

バーク堆肥

ペレット状のバーク堆肥とは、植物由来の天然の堆肥を土や微生物が吸収しやすいように粒状に加工したものです。

植物由来の堆肥は水や肥料を保持する力、空気を通す力を高め土を柔らかくしてくれるので、土作りにおいてなくてはならない堆肥です。

動物性の堆肥に比べ肥料効果は低いですが、その分微生物の活動が促進されて腐植が増えるため、土壌の改良効果が高いです。

カニ殻肥料(有機肥料)

カニ殻肥料

あったか野菜農園の有機肥料の中で、もっとも割合の高い肥料がカニ殻の肥料です。

有機肥料は土壌内の微生物が分解して初めて効果を発揮するので、扱いが難しい肥料です。私たちは長年の経験や土壌検査から、微生物による有機肥料の分解率を細かく計算して、季節や野菜ごとに最適な肥料を土に施しています。

土壌内の微生物が元気でないと、有機肥料を施しても野菜が上手く栄養を吸収してくれないので、微生物の餌にもなる有機肥料はとても大切なんです。

中でもカニ殻肥料は土がフカフカになり、野菜を丈夫にするカルシウムなどを多く含んでいます。

そんな環境で育った小松菜などの葉物野菜は、綺麗な緑で葉に厚みがあり、太陽の光に照らされるとつやつやと照りが出る病気にも強い美味しい野菜になります。

冬のほうれん草

野菜には必要でも人間には不必要な、硝酸態窒素について。

肥料が多い土壌は土の中の栄養バランスが崩れ、逆に野菜が肥料を吸収しづらくなります。また、多過ぎる肥料は野菜には必要でも、人間には不要な硝酸態窒素の割合も多くしてしまいます。

多量の硝酸態窒素が人間の体内で還元され亜硝酸態窒素に変わると、メトヘモグロビン血症という全身に酸素不足が引き起こされる原因を作ったり、ニトロソ化合物という発がん性物質に変化したりする可能性が指摘されています。

他にも、過剰な硝酸態窒素は野菜に残留するだけではなく、地下水や河川への流入にも繋がります。それにより近隣の池や沼などの硝酸窒素含有量が増え、生態系に悪影響を及ぼす可能性もあります。

こうした問題を作らないよう、私たちは有機肥料を細かく計算して、人間に負担が少ない野菜作りを目指しています。

なたね油カス肥料(有機肥料)

なたね油カス肥料

なたね油カス肥料は、野菜の葉や茎の成長に多く使われる窒素が多分に含まれています。

肥料全体を滑らかに混ざりやすくしてくれる効果もあり、昔から使用されてきた天然の肥料です。土に入れた後にすぐ種をまくと、分解の過程でガスが発生した場合種の発芽を抑制してしまうことがあるので、土に入れる時期には注意しなければならない肥料です。

あったか野菜農園では上記4つの堆肥や肥料を主体とし、ブレンドソーワという農機具を使用して、十分混ざった混合肥料を土に施しています。

ブレンドソーワに肥料を入れている様子

他にも土壌にはph値と呼ばれるアルカリ性や酸性を司るものがありますが、野菜に適したphを保てるように機械で測定したり、肥料や水分で偏り過ぎないように調整しています。

堆肥・肥料を土にまいたらトラクターで耕耘(こううん)します。

耕耘とはトラクターで畑を耕すことです。就農した当初は、車の運転ができるからトラクターも大丈夫だろう!と考えていました。

ところが…トラクターの運転はとても技術が必要で、昔はハウスの鉄骨によく引っ掛けて曲げたり折ったりしていました(笑)

トラクターで耕している様子

土と肥料が良く混ざり、ハウスの土全体を満遍なく耕せるように、ハウスの端ギリギリを耕していきます。

耕す前のハウス

オレンジ色の矢印マーク

耕した後のハウス

小松菜やほうれん草の場合、耕し終わったら土の表面が乾くのを待ち、平らにならす鎮圧という作業を経て種をまきます。

今後もあなたに美味しく感動していただけるような野菜をお届けできますよう、肥料や土作りへの研究・勉強は欠かさない所存です!

当園の取り組みについて何かご不明な点などありましたら、お気軽にお問い合わせください。

トラクターに乗る息子

トラクターが大好きな私の息子です!乗り姿はもう立派な農家ですね♪

こだわりの堆肥・肥料で育てる当農園自信作のメロン、干し芋はこちら!

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