2023/01/20
大きくなるメロンを見極め実を保護する!メロンの「摘果&皿敷き作業」
こんにちは!あったか野菜農園の藤井です(^^♪
今回はメロン栽培においての重要な作業、メロンの摘果&皿敷き作業の様子をお届けいたします!
もくじ
先ずはメロンの実が成長していく様子をご覧ください!
前回のブログでメロンの不要な葉やつる、花を摘む整枝作業をご紹介しましたが、あれから約1ヵ月半が過ぎました。
メロンの成長に合わせて幾度か整枝作業を行い、ある程度育ったらメロンの実がなる孫づると呼ばれるつるを成長させます。
孫づるの1節目に咲いた雌花を着果(果物や野菜が実をつけること)させてメロンの実を大きくしますが、先ずはその実が大きく成長していく様子を写真でご紹介します。
メロンの実の成長過程
メロンの孫づるから出てきた開花前の雌花です。丸く膨らんでいる部分がメロンの実になっていきます。
メロンの雌花が咲いた後実が無事に着果し、実が少し膨らんできました!
メロンは、一番実が大きくなる初期肥大期、外皮が硬くなる硬化期、ネットが発生するネット発生期を経て収穫となります。
上の写真は、初期肥大期真っ只中のメロンです。初期肥大期は、たった1日でもグッ!と大きくなるメロンの神秘を体験できる期間でもあります。
いよいよメロン摘果作業の開始です!
メロンの実が、握り拳より一回りくらい小さい大きさに成長したら、メロンの摘果作業の開始です。
摘果作業とは、不要な実や形の悪い実を剪定し摘む作業のことを言います。
大きく形の良くなる実を厳選する摘果作業は、栄養の分散を防ぎ、必要な実に栄養が集中するようにするとても大切な作業です。
私たちは、地面に這うように育てる地這い栽培と呼ばれる栽培方式でメロンを育てています。
足元にあるメロンの作業をする際は、常に腰を曲げるか屈む姿勢なので、慣れていても腰が悲鳴をあげます(笑)
摘果したメロンです。今年は質が良い実が多かったので剪定には苦労しました。
摘果する際のポイントは、丸い実を選ぶのではなく、ラグビーボールのような形をした実を残すことです。
メロンは縦に成長してから横に大きくなる性質を持つので、この段階で丸い形のメロンは、将来的にサイズが小さくなることが多いためです。
また、この時期のメロンはとっても繊細で傷つきやすいので、扱う際は慎重・丁寧に!を心がけています。
今年も家族で協力しながら不要な実を摘果しました。
この摘果した実、実はとっても美味しい食べ方があるんです!
摘果メロンの漬物
摘果したメロンの漬物です。メロンと言っても甘いわけではなく、味はキュウリを食べている感覚です。
メロンはウリ科キュウリ属というキュウリの仲間なのですが、キュウリよりも柔らかく肉厚で食べ応えがあります。
摘果メロンの漬物は、クセもなくとっても美味しいんですよ!毎年この時期だけ楽しめる、我が家の恒例農家飯です。
摘果を終えたらメロンの実を保護する皿敷き作業を行います!
メロンはそのまま成長させると、地面に触れている部分が焼けたりその部分のネットが綺麗にでません。
そこで、摘果後ある程度大きくなったメロンには、下の写真にあるような皿をメロンの下に敷いていきます。
メロンの実一つ一つに丁寧に皿を敷いていきます。
皿を敷きながら、同時につるや茎が絡まっていたら解き、メロンが成長しやすいスペースも作っていきます。
今年も全ての実に皿を敷き終わりました!
皿敷きはメロンのネットが玉全体に綺麗に入る手助けをし、病気を防ぐ目的も兼ねています。
この皿敷きも敷いたらそれでお終いではなく、成長に合わせて幾度か玉の位置を調整する「玉直し」と呼ばれる作業を行います。
ずっと同じ部分が皿に触れているとその部分にネットが入らないこともあるので、綺麗なメロンに仕上げるためにも玉直しは必須の作業です。
摘果も皿敷きも低い位置の作業で体に負担もかかりますが、ご覧いただいているあなたに美味しいメロンをお届けするためにも、私たちは決して作業に妥協はしません!
収穫まで後1ヵ月半、今年も感動していただけるメロンを目指して、最後までメロン栽培を頑張りたいと思います!
5月下旬には第一弾のメロン販売の予約を開始したいと思いますので、楽しみにお待ちいただけましたら幸いです。
⇒あったか野菜農園のメロンが誕生するまでの様子や、栽培のこだわりをこちらでおまとめしています!ぜひご覧ください。